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Story

美しい空間が、人生を変える。

その確信にたどり着くまで。

美の発見

私が幼い頃から惹かれていたのは、言葉では説明できない「美しい物が発する空気感」でした。

戦前にアメリカへ留学し、洋食器会社に務めていた祖父は、威厳と品格のあるジェントルマン。
祖父が大切にしていた洋食器でままごとをさせてもらえたことは、今思うと美に触れる特別な時間でした。

父は通訳・翻訳の仕事をしており、小さな部屋の本棚に並んでいた赤や紺の革張りに金文字が刻まれた洋書を、私はよく眺めていました。

祖父と父を通して、美しい物に触れる機会を与えられた幼い私は、「どこか遠い所に、こことは別の美しい世界がある」ことを感じていました。

それは、後に経験する美しい文化への、小さな旅の始まりだったのかもしれません。

クリスタルの照明と紫陽花を飾ったインテリアの一角

美の世界を求めて

20代の頃、私は一度、日本でインテリアを学んだことがあります。
ですが、私が期待していたデザイン理論や美学を学ぶことは出来ず、「これがデザインの勉強なのだろうか」と違和感ばかりが残りました。

インテリアの回答を見つけられないまま家庭に入り、自己流インテリアを楽しんでいましたが、子育てが一段落した頃、新聞の折り込み広告をきっかけに、テーブルコーディネーターの道を進むようになりました。

東京ドームのコンテストでは連続入賞し、宮内庁御用達・香蘭社をはじめとする展示会や百貨店イベントにも携わる機会をいただきました。テーブルコーディネーターとしてはとても恵まれ、充実した日々を過ごすことが出来たと思います。

でも心の奥には、ずっと消えない想いがありました。
「空間そのものをデザインできるようになりたい。」

格子窓の緑を望むエントランスとコンソールテーブル

モヤモヤを消した米国での学び

その想いを形にすべく、米国のデザインスクールでインテリアデザインを学び、インテリアデザインコースを修了。

長年抱えていたインテリアへのモヤモヤは、完全に消えて無くなりました。

さらに試験を受けて、Designer Society of America のメンバーとなり、米国をはじめとする欧米の空間哲学やインテリアのエレメンツについて、学び続けています。

新たな壁

優れた理論を身に着け、「素敵なデザインができるようになった!」と晴れやかな気持ちでしたが、今度は、新たな壁が現れます。

理論を形にする家具や建材が、日本にはまだ十分になく、自分が本当に描きたい空間を実現できないことに気付いたのです。

家具探しの旅

一年半以上にわたり、世界各国を巡り、信頼できる家具メーカーや職人さんを探し続けました。

そしてようやく、欧米の富裕層やセレブリティの住まいを手掛ける、優れたデザイナーや職人さんと出会うことができました。

現在では、家具、照明、小物、建材など、約20社の海外メーカーや工房と直接取引を行っています。

それは、私が描く Timeless Luxury を、妥協なく形にするためです。

軽井沢で見つけた、
もう一つのラグジュアリー

長年、私は、都会的なモダンラグジュアリーを手掛けてきました。
けれど、軽井沢の自然の中で過ごす時間は、もう一つの新しい美しさを教えてくれました。

風に揺れる木々の緑。石が刻む歳月。木が放つ温もり。
森に響く鶯やカッコーの声。
刻々と表情を変える自然とともに生きる豊かさ。

ラグジュアリーとは、華やかさだけではなく、心が深く満たされること。
その空間で過ごす時間そのものが、人生を豊かにしていくのだと。
軽井沢は、そのことを私に教えてくれました。

軽井沢の自然に囲まれたテラスとアウトドアダイニング

気付き

これまで、住まい、別荘、そして都心のオフィスビル全館まで、さまざまな空間のデザインを手掛けてきました。完成後、お客様からいただく言葉やお手紙には、私の想像を超えるものが数多くありました。

「家が心地よくて、外出が減りました。」

「家族が自然とリビングに集まるようになりました。」

「社員の表情が明るくなり、会社全体の雰囲気が変わりました。」

「社員のモチベーションが高まり、業績まで良くなりました。」

そんなお言葉に触れるたび、私は確信するようになりました。
品格を備えた美しい空間には、人の人生を豊かにする力があることを。

だから私は、美しい部屋をつくるためだけにデザインをしているのではありません。その空間で過ごす時間が、心を満たし、家族や友人との時間を育み、新しい挑戦への活力となり、人生そのものを豊かにしていく。その未来まで見据えて、一つひとつの空間を丁寧に仕立てています。

それが、Veloura の考える Timeless Luxury であり、
「人生の質を高めるクチュールインテリア」という想いです。

すべてが一本の線で
つながっていた

幼い頃の祖父の姿。革張りの洋書。日本で感じた違和感。
アメリカでの学び。世界各地を巡った家具探し。
軽井沢で見つけた、もう一つのラグジュアリー。

振り返ると、そのすべては偶然ではありませんでした。
一つひとつの出来事が、一本の線となって、「美しい空間が、人生を変える。」という、一つの答えへと私を導いてくれていたのです。

その想いを、Veloura というブランドに込めています。

軽井沢宅のアイアン装飾が施された黒い玄関扉
宇野陽子(Founder / Interior Designer)

Profile

宇野 陽子Founder / Interior Designer

Designer Society of America Member

米国でインテリアデザインを学び、東京と軽井沢の2拠点で、住宅・別荘・オフィスを中心に、人生の質を高める空間づくりを行う。

20社以上の海外メーカーと連携し、Timeless Luxury をコンセプトに、一つひとつの空間をオーダーメイドでデザインしている。