2020/7/11の投稿記事
一昨日、米国のデザイナー協会から連絡がありました。
ある団体のプロモーション用に、私のデザインしたインテリアの画像が選ばれたとのこと。
そこに掲載するデザイナーとしての短いコメントを求められ、
1時間以上かけて、その僅か1~2行のコメントを考え、提出したところです。
デザインが選ばれて、短いキャッチコピーを自分で考えるなんて、
アメリカらしいなと感じながら、
短い文章で『自分』を伝えることは、意外に難しく、
自分がデザインを通して何を伝え、実現したいのか、
じっくり考える良い機会となりました。
さて今日は、和室のリフォームについて書きたいと思います。
インテリアの雰囲気を左右する『色』
上の画像は、
今回、リフォームしたダイニング。
テーブルは、
目に留まった物を簡単に並べただけで、
とてもコーディネートとは言えないけれど・・・
とりあえず雰囲気だけ。。
この部屋、以前は、
漆黒の和室でした。
↓
どちらも同じ方向から撮影した写真で、
障子が張ってある書院はそのまま残したのですが、
同じ部屋なのに、
なにもかもが、全然、違いますね。
これがインテリアデザインの面白さだと思います。
Before とAfterで大きく変えたのは、
『コンセプト』と『色』。
『コンセプト』が最も重要ですが、
実際にそのコンセプトを現実化するのは、
素敵なアイテムとの出会いの他、
セレクトのための知識や審美眼などが必要だと思います。
でも、『色』はもう少し分かりやすい(^^♪
見たら分かるし、
色を決めたら、その色を選べば良いですものね。
今回お伝えしたいのは、
『それぞれの色に、それぞれの雰囲気(ムード)がある』ということ。
私の場合、Beforeの時は、
床の間、黒檀の床柱、書院、雪見障子が揃った本格的な和室を、
どうにかして残したいと思い、
全ての建具を艶々の漆黒に塗って使っていました。
でもその部屋、
時々見る分には、モダンでいい感じでも、
ずっとそこに居たくなるほどの魅力は感じられなかったというのが本音。
和室を残すために、
モダンな雰囲気が出るようにと漆黒に塗って頂いたのは正解だったと思うけれど、
私がこの部屋に本当に求めていたのは、
明るさだったり、華やかさだったのだと思います。
『色』を楽しめるインテリアへ
今回のリフォームでは、
お食事に合わせて、
いろいろな雰囲気のテーブルコーディネートを楽しめるように、
そして、
何も装飾をしない時でも、
その部屋にいることを楽しめるように、
そんな希望があって、
漆黒の和室を
真っ白なダイニングルームへと作り変えました。
カラースキームは、
白と、トルコブルーと、ゴールド。
リビングはシックな雰囲気なので、
ダイニングはそこに居るだけで元気が出るように、
パキっとした色使いにしました。
ベースは全て真っ白にしてあるので、
ブルーの椅子やカーテンを
他の色のチェアカバーやカーテンに差し替えれば、
簡単に
いろいろなコーディネートが楽しめるようになっています。
実際には、
そのことを意識していくつかの工夫がしてあり、
素敵だと思っても、
却下した物もありました。
日本のインテリアは
茶色やモノトーンが多いけれど、
もっと『色』を楽しみ、
『色』が持つ様々な表情をもっと楽しむのも良いのかなと感じています(^^
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