リフォームで古い建物が一新
昨年、軽井沢にショールーム兼サロン用の
物件決定までを書いたものの、
それ以降は
リフォームにかかりっきりになり、
11か月ぶりのブログになってしまいました。
インテリアのデザイン以外にも、
部材の輸入業務、
床材の施工や
塗装など、
これまで培ってきたノウハウを
軽井沢のリフォームに
全て投入し、
今年6月にプレオープン、
7月にグランドオープンとなりました。
現在は少し落ち着き、
軽井沢でも
いろいろな方とのご縁を頂きながら、
レッスンをしたり、
リフォームの
ご相談にのったりしています。
この一年間の記録として、
Before & Afterを掲載しながら、
今回のリフォームのポイントを
書いてみようと思います。
リフォームの部材は自社で輸入
Before 障子が付いた玄関
After 障子を5mのガラスドアに
建物も
インテリアも、
私が実現したい家や空間を作るためには、
どうしても
海外の部材が必要で・・・
そこに加えて、
今回入手した
軽井沢の古い建物が
大きめの建物のため、
国内の建築部材では、
思うようにいかないと判断。
リフォームに使用する部材は、
海外から直接輸入することにしました。
工務店さんが使用した木材を除くと、
今回使用した
国内メーカーの製品は、
キッチンと
トイレと
白い壁紙と
ダウンライトだけ。
それ以外の
ドアや窓などの全ての建具、
床材、
大理石やタイルなどの石材、
照明器具、
壁紙、
ロートアイアンの玄関ドアやフェンス、
バーカウンターやキャビネット、
家具、
ラグなど、
全て海外メーカーの製品を
自社で輸入して
リフォームに使用しました。
家具や建具は空間に合わせてカスタマイズ
Before 木製の玄関ドアや窓
After ロートアイアンの玄関ドアや窓に
軽井沢ショールームの天井高は、
一番高い所で3.6メートル、
一番低い所でも、
2.7メートルあります。
その大きめの空間を活かすために、
全てのドアや窓を
サイズ指定してオーダーで作って頂きました。
ロートアイアンの玄関ドアは
高さ2.8メートル。
その他の殆どの窓やドアは、
高さが2.5メートル以上あります。
私は個人的に、
建具をとても重要視していて、
いつも建具には
費用をしっかりかけて
デザイン性の高い上質なものを選ぶようにしています。
その理由は
家の「格」や「お洒落さ」に
直結するから。
そして、この考え方は、
欧米の考え方でもあります。
つまり、
建物にとって、
窓やドアはとても重要だということ。
外観にも
室内の雰囲気にも
直結するアイテムなのです。
日本では、
大量生産された部材を使用することが
圧倒的に多いことを考えると、
微妙な気持ちになるし、
プレハブ住宅と言われても仕方がない・・・
と感じることもしばしばです。
冬は厳寒の軽井沢。
外壁に設置する全ての窓やドアは、
米国政府から
「断熱効果No.1」と認められた製品を
使いました。
そして、
インテリアの要となる「家具」も、
全てカスタマイズして
作って頂きました。
インテリアにとって、
知識に基づく「オーダー」は、
「美しいインテリア」への
最も確実な近道。
海外の方が憧れる
「東京」に住んでいても、
インテリアに使いたい家具が
見つからず、
数十年もの間、
ジレンマを抱えていた私にとって、
「オーダー」すれば
欲しい物が入手できる状況は、
本当に有難く、
「家作り」や
「インテリア作り」が
とても楽になりました。
個人的に、
「費用対効果は抜群」だと
感じています。
インテリアに使う「費用」のこと
この大理石を選んでダイニングテーブルに
「日本のインテリアはまだまだ未熟」
それが常日頃感じている個人的な感想です。
このことは、
昨年発刊された
「優しい食卓」への寄稿文にも書いており、
いつかこのブログでも
詳しくお伝えしたいのですが、
欧米のインテリアと
日本のインテリアのレベルは、
意識も実際の形も格段に違います。
これまで私は、
「家作り」に力を注ぐ方を
多く見てきました。
でも皆さんに共通しているのは、
一生懸命に頑張るのは、
家を建てる段階まで。
毎日、身を置き、
眺めることになる
インテリアについては、
ソファや
ダイニングテーブルや
ベッドの置き場所を
決めるくらいで、
あとはお店に行って
気に入った物を選ぶという感じ。
費用が潤沢にある方でも、
インテリアの知識がないために、
上等な家具を購入することのみが
インテリア作りになっているように
感じてきました。
費用については、
一般に
予算の殆どを
建物に使ってしまうので、
インテリアに回すお金がない・・・
というケースが
(一部の富裕層を除けば、)
圧倒的多数。
インテリアへの比重が
いつのまにか軽くなっているし、
きちんと導ける方も少ないので、
限界があるのかなと感じています。
美しくて心地よい室内を作るために重要なのは、
あらかじめ
建物を建てるための費用と、
インテリアのための費用を
しっかり割り振っておくこと。
今回、私の場合は、
予算に限りがあり、
建物の大きさを考えると、
潤沢に費用があるとは
言えない状況でした。
大きくて古い建物を購入した時点で、
「リフォームの費用がいくら必要なのか?」
「ショールームやサロンとして綺麗にまとまるのか?」
いろいろな不安もありましたが、
素敵なインテリアを目指して
予算の中でまとめるしかない・・・
向かう先はそれだけでした。
そして、
その時にとても重要だったのが、
予算の割り振り方でした。
その割り振り方というのは、
1. 自身にとって、
重要な場所には
費用をかけつつ、
重要度の低い部分は、
費用を抑えて、
「デザイン力」で見せていく。
2. 建物だけでなく、
インテリアを素敵にするための費用も
しっかり残しておく。
私の場合、実際には、半々の割合にしました。
リフォームが一段落して思うこと
Before 12畳の和室
After 和室をダイニングルームに
正直なところ、
限られた予算の中で、
よくここまで進められたと
不思議な気がしています。
使用しているのは、
上質なオーダー建具や
海外のセレブリティ向けの
ハイエンドな家具ばかり。
何が良かったかと聞かれれば、
家を素敵にするための
「知識」があったからだと
答えると思います。
軽井沢のショールーム兼サロンは、
お庭や2階部分など
これから少しずつ工事を進めていきますが、
未完成でありながらも、
ワクワクしながら、
期待以上の
心地よい毎日を過ごしています。
それは、
軽井沢の自然の力と
空間のもたらす力のおかげだと思います。
軽井沢の一角に作った
ショールーム兼サロン。
インテリアのお役に立てる存在になれるように
少しずつ進んでいきたいと思います(^^♪
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