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台風・8時間の避難生活  

2019/10/13の投稿記事

昨晩から今朝にかけての大型台風が

去っていきました。

皆様、体調やお家の被害などはいかがでしょうか。

今回の台風は、

早くから警戒が必要と言われていたので、

私もそれなりに備品や食料を確認し、

当日の朝は、

もしもの停電に備えて、

常温保存が出来るおかずなどを作ったりしていましたが、

でも、実際には、

多摩川氾濫の警告があり、

自宅を離れて、

避難所へ向かうこととなりました。

避難所にお世話になったのは、

8時間という短い時間でしたが、

経験して分かったことや教訓など、

少し書いてみようと思います。

避難所へ行くことを決めた瞬間

普段、我が家にとって、

多摩川都会のオアシスのような存在。

でも昨日は、

その多摩川の水位がどんどん増え、

隣の町にも、

何度か避難勧告が出ていました。

スマホアプリの『NHKニュース防災』が、

自宅でも、

テレビのない避難所でも、

終始、次の行動を決める手がかりになったのですが、

そのアプリの警告音が鳴るたびに、

我家も浸水するかもしれないという不安は大きくなり、

息子の「早く避難所へ行こう」という言葉に

誘導されるようにして、

夕方、家を離れることにしました。

1階が浸水する可能性を考えて、

大切な物は2階へ運び

トートーバッグに、

携帯ラジオや懐中電灯、タオルや飲料水

詰め込んで、

片手には小さめの毛布。

その間10分程で、

車に飛び乗り、

高台にある避難所へ向かいました。

避難所の様子

避難所近くの駐車場をようやく探して

車を停め、

避難所へ行くと、

受付のための長い列が出来ていました。

上の階に案内されましたが、

どこも混んでいて、

毛布を敷く場所を探すのも大変な状態。

それでも息子が椅子とテーブルのある場所を見つけて、

そこに落ち着くこととなりました。

誰もがスマホを見ていて、

台風の動向を見守っている状態。

自宅から持ってきた2リットルのペットボトルと、

来る途中のコンビニの、

お店の棚に僅かに残っていた菓子パンとお菓子が

私たちの食糧でした。

1時間ほどして廊下に出た時には、

廊下の床も人でいっぱいになっていて、

「これが避難所なんだ・・・」と

ようやく事態が飲み込めたような感じでした。

数時間経過したころ、

どなたかが、ご自宅からテレビを持ってきてくれました。

テレビが1台加わっただけで、

その場の雰囲気は明るくなった感じ。

台風の状況を伝える

テレビの映像と音声は、

スマホやラジオ以上に状況がよくわかり、

テレビがどれほど有難い物か

痛感しました。

東京の台風のピークは、

21時-22時頃。

24時頃には帰宅できるかと思っていたら、

22時過ぎに、

二子玉川で多摩川氾濫のニュースが

流れました。

ニュースの映像を見ると、

いつも通っている場所が川のようになっていて、

水の中に看板が見えている状態。

信じられないような光景でしたが、

数時間後、警戒レベルが5から3になったことを機に、

帰宅を決めました。

避難を体験して思うこと

一夜明けて、

ニュースを見た時には、

言葉を失うほどの被害が各地に出ていて、

一日前の私の心境を重ねながら、

少しでも早く水が引くように

心の中で手を合わせています。

私は僅か8時間ほどの避難で、

家に被害はなく、

停電もありませんでした。

それでも、

氾濫の警報が出てからの不安や心労は大きく、

避難先での限られた食料やスペースにも、

何気ない日常がどれ程有難いか

感じていました。

避難所で

私が持ってくれば良かったと感じたのは、

*床に敷くシート

*寝る時に上掛けになるコートや毛布、バスタオル

*飲料水と食料

 私は持っていませんでしたが、

 おにぎりは優秀な食べ物だと感じました。

*リュックサック

 両手が使えるので、便利。

 災害時のために購入しなくてはと思いました。

あと、今回分かったのは、

ワンちゃんや猫ちゃんを飼っている方は、

避難所に連れて来れないため、

そのことをとても気にかけていらっしゃいました。

私が体験したのは、

ほんのわずかな時間の少しのことでしたが、

それでもクタクタになりました。

お家に被害を受け、

狭い場所で避難生活を強いられることは、

どれ程のご心労かと思います。

少しでも早く今の状況が良くなりますようにと祈りつつ、

今後の経緯を見ながら、

出来ることをしなくてはと感じています。